こんにちは、歴史小説と美味しい料理が大好きな50代会社員ブロガーです。
今回は、坂井希久子さんの人気シリーズ『居酒屋ぜんや』第5巻
『つるつる鮎そうめん』(ハルキ文庫)をご紹介。
江戸の夏を舞台に、心温まる人情と美味しい料理が織りなす物語。
時代小説初心者の方にもとても読みやすい一冊です。
あらすじ・感想
江戸の夏、山王祭で賑わう神田花房町。居酒屋「ぜんや」の常連客たちも、
炎暑の中で祭りに心を躍らせています。武家人の只次郎は、出門を禁じられている
身でありながら、甥の乙松が高熱にうなされると、町人に扮して医者を呼びに走ります。
帰り道、「ぜんや」に立ち寄ると、女将のお妙に変装を笑われながらも、
“食欲がないときにいいもの”を手渡されます。
一方、お妙は夢の中で亡き夫・善助との思い出を蘇らせます。
体に良い旬の植物や食材の知恵が詰まった、美味しい人情小説です。
また、只次郎は、三河屋の娘・お浜の駆け落ち騒動に巻き込まれるなど、
今回も美味しい料理と盛りだくさんの内容となっています。
おすすめのポイント3つ
1. 江戸の風情と人情が感じられる
本作では、江戸の町並みや人々の生活が細やかに描かれています。
山王祭の賑わいや、居酒屋「ぜんや」での人々の交流など、
江戸の風情と人情が感じられる描写が魅力です。
2. 美味しい料理の描写が豊富
タイトルにもある「つるつる鮎そうめん」をはじめ、
体に良い旬の植物や食材を使った料理が登場します。
料理の描写が豊富で、読んでいるだけでお腹が空いてくるような魅力があります。
3. 一話完結の読みやすさ
本作は短編形式で構成されており、一話完結の物語が収められています。
通勤時間や就寝前など、短時間で読み切れるため、忙しい現代人にもおすすめです
。また、各話に伏線が張られており、読み進めるごとに物語の深みを感じられます。
まとめ
『つるつる鮎そうめん』は、江戸の人情と美味しい料理が詰まった時代小説です。
時代小説初心者の方にも読みやすく、江戸の風情や人々の生活を感じられる作品です。
ぜひ、手に取ってみてください。